「防犯設備士(ぼうはんせつびし)」とは、日本で公益社団法人日本防犯設備協会(略称:JSDA)が認定する民間資格で、防犯に関する知識と技術を有し、建物や施設などにおける適切な防犯対策を提案・設計・施工・管理する専門家のことです。
◆ 主な役割
防犯設備士は、以下のような業務を担います:
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防犯診断:建物や敷地の現状を調査し、犯罪リスクを分析
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防犯設計:防犯カメラ、センサー、鍵などの配置を提案
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機器選定:用途に応じた機器(監視カメラ・警報装置など)の選定
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設置工事の指導・監理:正しく安全に機器を設置するための指導
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運用・メンテナンスの助言:設置後の適切な使い方や点検方法の提案
◆ 対象となる施設や場所
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一般住宅やマンション
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商業施設(店舗、ショッピングモールなど)
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オフィスビル
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学校・病院・公共施設
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工場・倉庫
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駐車場・駐輪場
◆ 資格取得について
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受験資格:防犯設備関連の実務経験が2年以上あることが基本条件
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講習と試験:協会が主催する講習会(数日間)を受講し、その後筆記試験に合格する必要があります
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更新制度:有効期限(通常5年)ごとに更新講習を受ける必要があります
◆ こんな人に向いている
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防犯機器業界で働く技術者・営業職
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建築設計・施設管理に関わる方
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防災・防犯に関心のある人
◆ 資格のメリット
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顧客に対して信頼性のある提案ができる
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自治体や法人の入札案件に有利になることもある
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社会的な信用度が向上する(防犯のプロとして認知される)



