ファシリティ運用の目標(目的)

🎯【1. ファシリティ運用の目標(目的)】

ファシリティマネジメントの運用目標は、施設の用途・規模・利用者の特性により異なりますが、主なものは以下の通りです。

分野 目標内容
🔧 安全性 建物・設備の安全を確保し、事故・災害を未然に防ぐ(法令遵守含む)
💡 効率性 エネルギー・資源の無駄を減らし、コストパフォーマンスを最大化する
🛠️ 維持性 設備の故障や老朽化を防ぎ、安定的に運用し続けられる状態を維持する
😊 快適性 利用者にとって快適で衛生的な空間を提供し、職場環境・顧客満足度を向上
🌍 環境配慮 省エネ・脱炭素・リサイクルなど持続可能な施設運用を行う
📈 資産価値 建物や設備の資産価値を維持・向上させ、長期的な経済効果を確保する
🧭【2. 運用の基本指針】

運用を進めるうえでの判断・行動の軸となる考え方や方針です。

(1)コンプライアンス遵守

建築基準法、消防法、労働安全衛生法など法令に基づいた運用

各種点検・報告義務を確実に実施

(2)計画的な維持管理(予防保全)

月次・年次の点検スケジュールを策定・実施

故障が起きる前に対策を行う「予防保全」を重視

(3)運用コストの最適化

エネルギー使用量・水道料金・修繕費などの把握と見直し

ライフサイクルコスト(LCC)の観点での判断

(4)テクノロジーの活用

BEMS(Building Energy Management System)やIoTによる効率化

遠隔監視・自動制御の導入による業務省力化

(5)ESG・SDGsの視点

環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)を意識した持続可能な運用

カーボンニュートラル、エコ資材の導入など

📊【3. 評価方法・KPI(運用の可視化)】

ファシリティ運用の成果を可視化・評価するための指標(KPI)を設定します。

🔹 主な評価指標(例)
分類 指標例 内容・目的
コスト系 管理費用/㎡、修繕費、エネルギーコスト 運用効率や削減効果の測定
設備稼働率 設備ダウンタイム、故障回数 維持管理の成果を評価
エネルギー系 電力・ガス・水道使用量、CO₂排出量 省エネ・環境対応状況の可視化
品質・衛生 空調・トイレのクレーム件数、臭気発生 快適性・利用者満足度の測定
点検実績 定期点検の実施率(予定対比) 管理計画の遂行度をチェック
清掃品質 清掃レベル(目視検査・臭気・汚れ等) 外注清掃の品質管理や衛生環境の維持
利用者満足度 アンケート結果 主観的満足度の把握、改善活動へのフィードバック
🗓️【4. 年間運用計画(例)】
月 主な活動内容
4月 年間点検計画の策定/契約見直し
6月 空調設備の冷房切替点検
8月 夏季ピーク時の電力使用量確認
10月 暖房前点検、消防設備点検(上期)
12月 年末清掃、トイレ・排水管の凍結対策
2月 エネルギー使用実績のまとめ/改善提案検討
3月 年度報告・次年度予算案/改修計画の見直し
📘【まとめ】
項目 内容
🎯 目標 安全性・快適性・効率性・資産価値の維持・向上
🧭 指針 法令遵守、予防保全、コスト最適化、テクノロジー活用など
📊 評価 KPIによる定量評価+利用者満足度等の定性評価
📆 運用計画 年間スケジュール・点検記録・改善PDCAの継続的実行

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